Angieについて
団体設立までの経緯
メンバーは、全員がそれぞれ不育症による複数回の流産や、中期・臨月での死産を経験しています。このうち3人は各自が、Angie立ち上げの前に、赤ちゃんとの死別を経験した母親向けの自助サポートグループの運営や、個別の傾聴活動、お話会やイベントなどを開催してきました。
このような赤ちゃんとの死別は、社会的にタブーとされることが多く、産後の公的なサポート体勢も整っていません。家族や身近な人に理解されないばかりでなく、社会的な偏見も見受けられます。長期間に渡る激しい悲嘆反応を抱え、ひとり孤立し、悲嘆が複雑化したことによる精神疾患の発病(赤ちゃんの父親も含む)や、引きこもりなどの長期の社会的機能不全、配偶者との離婚、更には赤ちゃんに会いたいと自死を選択してしまう人がいます。
また、壮絶な想いの先に次の妊娠出産をしたとしても、悲嘆が昇華できていない場合があります。
そのような場合、亡くなった赤ちゃんと次に生まれた赤ちゃんの間で愛情のバランスを取ることができず、産後うつや育児困難を抱え、子どもにも影響が出ることがあるということも分かってきました。
イギリス・アメリカはじめ、各国で行われている、赤ちゃんを亡くした家族のための国際的な啓発週間「Baby Loss Awareness Week」を日本でも広めることで、赤ちゃんとの死別をしたご家族が、早期から適切なグリーフ(悲嘆)ケアを受けることができれば、悲嘆とともに自分の人生を生き抜く力を早くに取り戻していく方が、確実に増えると考えます。
そのような社会へと変わっていくきっかけとなることを目指し、啓発活動を行う任意の市民団体を、当事者である母親達で設立いたしました。
Angie のミッション
- 「Baby Loss Awareness Week」とその国際シンボルである「ピンク&ブルーリボン」の周知活動
- 流産死産や新生児死で、赤ちゃんを亡くされた親にまつわる精神的身体的な事柄について、社会的認知度を高める
- 赤ちゃんを亡くされた方のグリーフケアの必要性を広めることで、孤立を防ぎ、次の妊娠出産への希望と意欲を支え、少子化対策への一助となることも目指す
設立年月日
2019年5月31日
メンバー
菅 美紀 Miki Suga(共同代表、ANGEL's HEART代表)
小原 弘美 Hiromi Ohara(共同代表、エンジェライト 代表)
平尾 奈央 Nao Hirao(tear dropの会)
櫻田 智子 Tomoko Sakurada